-お茶-
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| -お茶(健康・食生活)- | ||
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| -お茶(健康・食生活)にまつわるお話- | ||
日本人にはお茶は欠かせません -お茶--お茶の魅力- 一口にお茶と言っても、緑茶、ウーロン茶、紅茶、抹茶、玉露などがありますが、 何れのお茶をとっても、その魅力は、 その色や独特の香り、独特の味にありま す。お茶の繊細な味を五感で味わい、感じ、思い致しますと、何ともいえない幸 せな気持ちに包まれます。この様な気持ちに浸れます時は、思いはゆったりと した時空にたゆたい、 時は止まり、心静かに、穏やかな世界に導かれます。と ころが、このお茶はただそれだけの飲み物では有りません。この様な世界では、 数字に現れない様々な効果が有ると思いますが、 それ以外にも、 優れた効果・ 魅力のある事が判っております。 -お茶とカテキン- 緑茶の重要な味である一つに、渋味が有ります。この渋味はカテキン類によるも のです。 因みに旨味は アミノ酸やアルギニン、 グルタミン酸などよるものとされ、 コクはペクチンや多糖類、水溶性高分子物質が、苦味はカフェインなどが関与し ているとされます。煎茶の味は渋味と旨味が調和し、後味に清涼感をあたえるも のが良いとされておりますし、玉露の場合には、深い旨味、甘味と軽い渋味が調 和し、口中にまろやかなコク味が残るものが良いとされます。 そして、旨味の本 体は甘み、苦味、酸味、旨味などが複合して醸し出される味とされておりますが、 カテキン類が多すぎますと苦渋味が強くなって、嗜好性は低下するとされており ます。 カテキンもこれまで色々と研究されております。緑茶カテキンは大腸ポリープの 再発予防に効果がある事から、 緑茶錠剤が開発されたり、 カフェイン含有量を そのままで、カテキン含有量を倍に増やした緑茶などは肥満や動脈硬化の抑制 に効果が有るとして、緑茶飲料の研究開発がされたり、さらにはカテキン(EGCG /エピガロカテキンガレート)は、食品由来の蛋白質と結合し、体内に吸収され難 い構造となるが、 漬物由来の乳酸菌(タンナーゼ産生乳酸菌)は、これを体内に 吸収され易い構造に変える事など研究が進んでおります。 一般に発酵が進むと茶のカテキンは効力を失います。しかし、ウーロン茶などは 発酵によりウーロン茶ポリフェノールという物質ができます。 * 老化とカテキン;「緑茶中に含まれるカテキンが、 脳の老化を抑制する作用が ある事を見出した」とする報告があります。これはマウス段階での実験報告です が、「老化モデルマウスでは、 高齢になると、 脳の前頭部が萎縮し、学習・記憶 能が低下する。緑茶カテキンを含む水を飲水として摂取していたマウスでは、脳 の萎縮、及び脳機能の低下が抑制された。」とし「カテキンの中ではEGCGが重 要であるが、緑茶として摂取しても効果がある。中高齢で摂取しても効果がある 」としています。「食後や休憩時間などで1日数杯の緑茶を飲む事は、脳の老化 予防になっていると考えられる。 緑茶のみならず、ミカンにも脳の老化を抑制す る作用がある」とし、これらについても現在研究中と報告しております。 * 酸化し易いEGCG;優れた効能のあるカテキン類は、水溶液中で極めて酸化し 易い性質を持ちます。実際、急須からついだ緑茶は、1時間で約8割のカテキン 類が失われてしまう事も分かっています。 緑茶カテキン類の半分程度を占める EGCGの酸化を、 乳蛋白質で抑制する研究が報告されています。 それによりま すと、「牛乳から脂質を除いた脱脂粉乳とEGCGの溶液を、 液体クロマトグラフィ ーで一定時間毎に解析した結果、1時間後のEGCGの残存割合は、 何も混ぜて いない場合に比し、2倍近くになる」 というものです。更に「EGCGは乳蛋白質の3 割を占めるβカゼインと結合し、相互作用で安定化する事も分かった」としていま す。 研究グループでは、 「紅茶にはミルクティーという習慣もあり、今後新しい緑 茶飲料という、 カテゴリーに拘らない新飲料として 提案できる可能性はある」とし ています。 * 光るカテキン;カテキンのインフルエンザ予防や癌細胞の増殖を抑える効果は、 広く知られていますが、 その一方で、それらのメカニズムは不明な点が多い。こ の度、2011年初頭、英国王立化学会の速報誌に「光るカテキン」の合成に成功 した事が発表されます。 これによりカテキンの動態観察が可能となり、茶の健康 効果のいっそうの解明が期待されております。 静岡県立大学薬学部の菅教授ら は「EGCG(エピガロカテキンガレート)と 蛍光物質を有機化学技術で合成し、癌 細胞の周囲で増加する新生血管と性質の似た人間の臍帯静脈の血管内細胞で 光るカテキンの観察に成功した。」 と発表しております。 名古屋大大学院生命情 報論講座の某教授も、 この事は「カテキンの様々な健康機能野立証に大いに役 立つはず」と期待を寄せております。 -お茶と生体内抗酸化作用- 活性酸素などから守る為には、人は抗酸化物質の多くを食品から摂取する必要 があります。それをしませんと、人の細胞、組織は障害を受けます。お茶は抗酸 化作用を示す、 ビタミン類、アミノ酸、無機類を豊富に含有しております。特に抗 酸化作用を認められる物質として、 エピガロカテキンガレート(EGCG)は、多くの 植物ポリフェノールの中でも、 最も強力な抗酸化作用を示す 部類に属するもの として、よく知られております。緑茶成分中のカテキン類の抗酸化作用はビタミン Eよりも強い事も分かっております。 血液の抗酸化能の確認のため、緑茶抽出物を経口投与しますと、1〜4時間で カテキン血中濃度は最大に達し、その後急激に減少します。緑茶や紅茶の抽出 物を人に摂取させた場合、ラジカル補足活性は摂取後30〜50分でその効果を 認めたとする報告があり、 この際、ミルクと一緒に摂取するとその効果は無くな るとも報告されております。(ミルクの蛋白質とカテキンが結合し吸収率を低下さ せる) また、一方で血漿の抗酸化能は、10杯/日程度の茶摂取では 有意に認める事 が出来ないという報告もあります。 この場合、 日常摂取する量の茶カテキンは それ自身では抗酸化作用を発現しないが、 血中のビタミンCなどの抗酸化物質 の低下を防ぐ事で、 血漿抗酸化能の維持に 寄与する可能性は あるとしていま す。 また、胃癌の発生・死亡率の低い地域では、10杯/日以上飲む事も紹介されて おり、なるべく多く飲む事を薦めている資料もあります。その場合でも、カテキン は鉄の吸収を妨げる為、同時に注意も促がしております。 臓器に関する報告では、肝臓や腎臓が加齢により増加する過酸化脂質量を、茶 カテキン類4種の混合物投与(ラット飼料に混入)、18〜19ヶ月の結果、抑制効 果は認められないが、 エピガロカテキンガレート(EGCG)を7日間ラットに投与し、 その肝臓や腎臓を摘出、スライスし、ラジカル発生剤と反応させた場合には、カ テキン投与群で抗酸化作用の発現が認められたとする報告があります。 * 抗酸化力;日々摂取する食品でも、活性酸素を除去する様々な抗酸化物質が 含まれているものがあります。 特に緑茶や赤ワインにはポリフェノール類やフラ ボノイド類はよく知られているところです。あるチームでは、どの様な物質が活性 酸素種を効率よく除去できるかを調べた。 その結果、「緑茶中に含まれるカテキ ン類、 中でもEGCg(エピガロカテキンガレート)が最も効果が高く、次いでGCg (ガロカテキンガレート) である事を報告している。 EGCgは渋み成分として知ら れており、 カテキン類が効率よく活性酸素種を消去する事が判った」 としていま す。 -お茶の抗癌作用- 癌の原因の7〜8割は環境因子によるものとされ、その1/3は食事が原因であ り、1/3はタバコであるとする報告があります。それ程、現代の人びとの曝され る環境は、悪化しているといえますが、その一方で癌を抑制する物質も多種発 見され、報告されております。緑茶に関しては、ポリフェノール(茶カテキン)は、 よく知られているところですが、これは、遺伝子突然変異(第一段階)を抑制す る作用がこれに寄与していると報告されております。 (癌組織に進展する場合、 正常細胞が多段階を経て、癌化するものがあり、その第一段階の癌遺伝子突 然変異(イニシエーション)を抑制するというものです。) 突然変異は細胞の異 常増殖を起こさせます。 以下にご紹介させて頂いておりますのは、 微生物系 の研究報告例の一部であり、 その他にも哺乳動物の細胞系や動物実験系な どの報告もあります。(in vitro | in vivo) Okudaらの報告では、緑茶は人を対象にした疫学調査などで、各種の臓器の癌 を効果的に抑制し、緑茶中のポリフェノールは、癌化第一段階の遺伝子突然変 異を効果的に抑制する事がわかってきたとしています。この抗突然変異作用は、 動物実験(ラット)で報告されており、茶カテキン(エピカテキンガレート/ECG・エ ピガロカテキンガレート/EGCG)によって抑制される事が見出されている。 更に、Kadaらは緑茶のホモジネートが自然突然変異を強く抑制する事も見出し ています。(枯草菌NIG1125系統を用いて調査したと報告されております)それ によりますと、12gの緑茶からエピカテキン(EC)0、85g・エピガロカテキン(EG C)1、44g・ エピカテキンガレート(ECG)1、24g・エピガロカテキンガレート(EG CG)4、87gを得たが、このうち抗突然変異作用はEGCGのみが生物学的抗変 異原性を示したと報告しております。 茶カテキンの抗突然変異作用機序は、発癌物質や変異原物質の代謝活性化を 阻害したり、 ヒドロキシラジカルを減少させ 抗酸化作用を示す (detoxification)、 発癌物質や変異原物質に細胞外で直接作用し、 科学的or酵素的に不活性化す る(desmutagenesis)、 発癌物質や変異原物質によるDNA鎖切断などを修復す る(biopantimutagenesis)などが上げられております。 その他にも、発癌の第二段階(突然変異を受けた細胞が、正常な増殖制御を外 れ、無秩序な増殖段階に入る)発癌プロモーションを抑制(緑茶カテキンは発癌 プロモーターが 細胞の受容体に入り込むのを封じる シーリング効果・入り込ん でしまった場合には その働きが発現する途中で TNF−αというサイトカインの 遺伝子発現をカテキンが抑制し、 促進作用を抑えるなど)したり、 抗腫瘍作用、 発癌抑制作用、 癌転移阻害作用や抗ヘリコバクター・ピロリ作用など多様な抗 癌関連作用が紹介されております。 緑茶ポリフェノールによる癌予防の利点は、@多くの動物実験で有効性が証明 されており A副作用は重篤なものが認められていないB医学的な調査でも有 効性や関与が証明されているC安価で大量に入手可能であるなどが上げられ ます。(発癌ページ/緑茶カテキンもご参考にご覧下さい。) * 大腸ポリープ再発予防;緑茶成分のカテキンを含む 錠剤を飲み続けると 大腸 ポリープの再発を抑制する事が 日本癌学会で発表されています。この事は緑茶 錠剤による癌予防の可能性をも うかがわせる事も示しています。 臨床試験では 「大腸ポリープを内視鏡で切除した125人のうち、60人に緑茶錠剤3錠を毎日飲 んでもらい、飲まない65人と比較し、1年後に内視鏡で検査して、再発率をチェッ クしたもので、再発率は飲まなかったグループは31%に対して、飲み続けたグル ープは15%と有意に低かった」というものです。 「緑茶錠剤を飲んでも、1日に緑 茶を飲む量が3杯以下と少ない人の再発率は60%と高い事も報告されています。 毎日飲む緑茶が多いほど、 ポリープの再発が抑制された事も裏付けられた」とし ています。緑茶錠剤は薬ではなく、安価で市販されております。 -お茶の動脈硬化抑制作用- 動脈硬化により様々な病気(狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、脳出血、認知症など) が惹起される事は衆知の事です。アテローム(粥腫)は動脈硬化の大きな原因 の一つです。中でも高コレステロール血症と動脈硬化は、強い相関関係が認め られております。茶ポリフェノール(カテキン、テアフラビン類など)は血漿コレス テロール濃度の上昇抑制、LDL酸化抑制、血小板抑制作用が認められており、 結果、動脈硬化の発症抑制の可能性のある事がin vivo、in vitro、動物実験で 証明されております。(臨床や疫学調査でも一部確認されております) -お茶の血圧上昇抑制作用- 高血圧の90%以上が原因のつかめない本態性高血圧とされており、それはレ ニン・アンジオテンシン系の関与が大きいと考えられております。 アンジオテン シンT変換酵素(ACE)は 不活性アンジオテンシンTに働き、強い昇圧作用を 示すアンジオテンシンUを生じさせます。 緑茶 、紅茶抽出液はそのACEの働 きを阻害する強い活性が認められました。 -お茶の脳卒中予防作用- 世界お茶フォーラムで茶のポリフェノールは脳卒中、骨粗鬆症、肝疾患、細菌や ウィルス感染症を含む疾患の予防に有効である事が報告されました。 緑茶成分は1次機能の栄養性、2次機能の嗜好性、3次機能の身体調節性の機 能が知られていますが、 破綻した脳血管障害の再調整には、3次機能が特に重 要な役割を果たすとされています。 また、 脳卒中発症の場合、緑茶は病態改善 に良い影響を与える期間は、 急性期を過ぎて症状が安定した頃より以降、 全期 間が該当すると報告されております。脳卒中予防に関連しては、カテキン類の血 中コレステロール調整作用、 動脈硬化抑制作用、 血圧上昇抑制作用、ポリサッ カライドの血糖上昇抑制作用、 フラボノールの毛細血管抵抗性増加作用、脳神 経細胞死に対してテアニンが 脳保護作用を示すなどが、 良い影響を与えている と考えられます。 また、緑茶成分の血液凝固、線溶系因子に及ぼす影響などの 研究も取り組まれています。 高齢者の場合には、 血栓症発症頻度が高く、脳卒 中の発症、再発予防の為に緑茶の飲用を進める報告もあります。 -お茶の心臓病予防作用- お茶の飲用と心筋梗塞、或いは冠動脈性心疾患(CHD)に関しては、殆んど相 関関係は無いという報告がなされております。 但し、有意差は無いものの、お茶 を飲む人の方が、 飲まない人より死亡率が低下する傾向があるという報告もあ ります。 欧州でもフラボノイド摂取量が多いほど、 紅茶の摂取量が多いほど少ない人に 比し、 CHDによる死亡が少ないという 報告もなされております。 紅茶の摂取に より、血漿の抗酸化性は増加します。 「しかし、紅茶にミルクを入れて飲む習慣 のある場合には、その効果は減衰し、カテキンやフラボノイド摂取量の多寡に関 わらず、正確なデータは出せません。 CHDと紅茶摂取量に関しましては、フラ ボノイド摂取量が多いほど心筋梗塞発症率が低い(フィンランド)・フラボノイド摂 取量とCHD死亡率との関係は有意でない、 弱い相関がある、相対危険度が増 した(米国)・フラボノイド摂取量が多いほどCHD死亡率が低くなる (米国アイオ ワ)など報告内容は 有意差の有無の判定は難しく、 それに加えてミルクティー 習慣・喫煙・高脂肪食などの生活習慣の要因も有り、 判断の難しい局面も有る 様です。」 日本では緑茶の摂取量が10杯/日以上の人ほど(特に男性)CHD死亡率は低 く、緑茶摂取量の多い男性程血清中の総コレステロール、 トリグリセリド、過酸 化脂質量が低下すると報告されています (緑茶摂取による血清過酸化脂質量 の低下は喫煙者ほど顕著)。 茶ポリフェノールの摂取量と心筋梗塞発症率、C HD死亡率に関する 疫学調査の一致した結果に付いては得られておりません。 -お茶の抗糖尿病作用- 秋口に収穫される4番茶(秋冬番茶)の冷水浸出したお茶は、高血糖ラットを用 いた動物実験で、著しい血糖降下作用を呈するとする報告があります。これは、 玉露、煎茶、番茶、紅茶などを冷浸、温浸、熱浸で夫々の比較実験で、番茶の 場合、投与量(1400r/kg)で、投与前血糖値441±17、2r/dl→投与後血 糖値266±44、2r/dl(血糖降下率39、8%)を示したもので、次いで血糖降 下率の高いものは、 玉露冷浸投与量(1500r/kg)で投与前血糖値436±1 3、5r/kg→投与後血糖値 285±15、1r/dl(血糖降下率34、6%)というも のでした。但しここでいう番茶は市販ほうじ茶ではなく、 秋口に摘採された4番 茶(産地により秋冬番茶とも称する)より調整された緑茶とコメントされておりま す。 有効成分の分析の結果、分子量約4万の複合多糖体が分離され(この中にはカ フェインやポリフェノール類は含まれていない)、 その主成分は アラビノース、リ ボース、 グルコースが5、1:4、7:1、7の比率である事を突き止めたと報告され ております。その他にも5種の多糖体を分離したが収量が極めて少ない為、全て の構造解明には至っていないとしています。 (5種類のうち4種類に弱い血糖降 下作用も認められた)→ (血糖降下作用を示す多糖類は熱に不安定であり、冷 水抽出が絶対原則です。 これらの成分は植物の成長時期では1年の後半より 豊富に含まれる事となります) マウスによる実験の結果、番茶エキスはインスリン増加効果を示すのでは無く、 番茶エキスそのものがインスリン様作用(グルコースを有効処理する代謝系を 改善する作用)を示すと結論されています。 ここで、トルブタマイド(20r/ml) に番茶エキスを併用するとその効果は顕著に現れ、 番茶エキス単独よりも強 い事も報告されております。「番茶は血糖降下薬の効果を増強し、インスリンレ セプターの活性化を示唆する」→「合成血糖降下薬を軽減する効果を期待でき、 それに伴ない副作用の軽減にも繋がる可能性を示唆する」報告では成人の場 合、25〜30g/日の番茶を飲用するのが望ましいのではと薦めています。 血糖値をコントロールする為、炭水化物(特にデンプンや蔗糖)の消化吸収を阻 害する事が考えられました。この考え方による糖尿病治療薬としては、アカボー スが知られております。アカボースは蔗糖分解酵素(スクラーゼ)の強力な阻害 薬で、類縁のBAYe4609はデンプン分解酵素である αアミラーゼの強力な阻害 剤ですが、これらの糖類分解酵素阻害薬は副作用もいわれております。お茶は 古くから嗜好飲料として愛されてきたものであり、 副作用の心配も無いため、糖 尿病の治療のみならず、 予防の為にも安心して飲める理想的な健康飲料では ないかとレポートされております。併用する事で薬の副作用を軽減し、副作用の 解消にも繋がると期待できるとしています。近年、お茶を丸ごと飲む事なども取 り沙汰されますが、浸出液と丸ごとではその効果は大きく異なる事も指摘されて おりました。 高血糖状態ではスーパーオキシドの生成での活性酸素による細胞膜やDNAダ メージが問題になります。血糖上昇抑制作用に関しての大規模調査(約3000 名、10年間)報告があります。研究者の提案する概念ORAC(oxygen radical absorbance capacity)による考え方が提案されました。(それは食事の酸化減 少効果モデルの提案です。)例えば、細胞システムに最もダメージを与えるヒド ロペルオキシルラジカル、 過酸化水素、 ヒドロキシルラジカルの3つの活性酸 素を1ユニットとし、これを消去する抗酸化成分を1 ORAC単位とした場合、緑 茶カテキンは608 ORACとなる。( ブルーべりー24・ブラックベリー20、3・ニ ンニク19、4・ケール17、7・赤ワイン16、7・イチゴ15、3・ほうれん草12、6μ mol/g)緑茶のORAC値はこれらの野菜や果物より遥か高い値を示しています。 (活性酸素により生体に備わった防御機構は低下し、酸化的ストレス状態が局 所的に優勢になれば、疾病の始まりを示す事になります) その他、@茶カテキンの血糖上昇抑制作用の報告A境界型糖尿病患者8名へ の緑茶カテキン500r/日 を12週間投与の結果、全員正常血糖値になった事 などや、B糖濃度の高い清涼飲料多量摂取を契機とした 糖尿病性ケトアシドー シス昏睡の報告事例 (ペットボトル症候群・清涼飲料水ケトーシス) など新しい タイプの糖尿病性高血糖昏睡と、 機能性食品としての 緑茶の糖尿病に及ぼす 影響(エピカテキンの膵臓ランゲルハンス島・インスリン分泌促進 Cカテキンの ストレプトゾトシン糖尿病ラット腎障害発症予防示唆に関する報告などにも一部 触れられております。(臨床報告は殆んど無い) 興味深い調査報告では、糖尿病前の常用飲料と糖尿病診断後の常用飲料の変 遷報告があります。糖尿病前の常用飲料は緑茶70、6%→診断後79、8%・麦 茶、ほうじ茶(診断前)約26%→(診断後)約40%・果物、ジュース約19%→約 2〜3%・炭酸飲料約21% → 約2〜3%・コーヒー約32%→約23%・アルコー ル約32% → 約16%となっており、年代別でも大きな差がでております。30歳 未満では診断前後で特に大きく変化(甘いもの・アルコールは殆んどゼロとなり、 紅茶を除くお茶類などは2割方増加)しています。総じて診断前後では糖尿病を 自覚した影響が有意にあるとする結果になっております。糖尿病と診断される前 は、 ソフトドリンクなどの多飲者が年代層に関わらず(若年者、中高年者に特に 多いが)比較的多い事も裏づけられております。 * 糖新生抑制;緑茶による抗糖尿病効果には、 アミラーゼを阻害して吸収される グルコース量を減らす作用などが知られるところですが、更に近年、緑茶成分が 糖新生を抑制する事も分かってきました。「緑茶カテキンの主要成分であるEGC gをマウスに与えると、 糖新生に携わる酵素であるG6Pase(グルコース-6-ホス ファターゼ)や PEPCK(ホスホエノールピルベート カルボキシラーゼ)の、 肝臓 での遺伝子発現が抑制された」とし、 「培養細胞を使った実験でも同様の結果が 得られており、それら遺伝子発現を制御する転写因子HNE4αの発現が抑制さ れている」「EGCgはHNF4αを抑制する事で、この因子がコントロールする糖新 生系酵素の遺伝子を抑制し 抗糖尿病効果を現す事が分かった」 と報告していま す。 緑茶にはさらにEGCg以外にも、 同様の効果を示すたの成分の存在も確認 されています。 * インスリン作用を助けるカテキン;内臓脂肪が蓄積する事で、白血球が集まり、 炎症の巣ができ、これが引き金となり、インスリンの効きが悪くなり、糖尿病や動 脈硬化を発症する。 そこで血糖値が上昇しても炎症を防ぐ方法があるかを、 某 グループは検証した。「実験動物に茶カテキンの主要成分であるEGCgを添加し た資料を摂取させた。その結果、内臓脂肪組織や肝臓での炎症を示す遺伝子の 発現が完全に抑制され、 インスリン作用を助ける物質が多く分泌される事を確認 した。 食後の血糖上昇は活性酸素を生じさせ、 これが炎症のスイッチを入れる。 茶カテキンは体内のあらゆる場所で抗酸化作用を発揮し、 このスイッチを切る」 としている。「日本人を含めたアジアの農耕民族は、膵臓からのインスリン分泌能 力が低く、運動不足により軽度の肥満になれば、糖尿病を発症し易い」としていま す。食卓での緑茶は糖尿病の予防に貢献していると言えそうです。 -お茶の抗肥満作用- 緑茶の抗肥満作用として期待されるのは、脂質吸収抑制作用、肝臓における脂 質代謝機能促進などがあげられます 。一般的に抗肥満作用に関連する成分と 考えられているのはカテキン、カフェイン、テアニンとされております。 動物実験(ラット)では飼料に緑茶粉末を2%及び4%混ぜたものを調べた結果、 体重抑制は未投与群・1%投与群に比し、2%投与群では対照群の約34%、4 %群では約45%が抑制されていたという結果が得られております。また、腹腔 内脂肪重量も2%投与群で約35%、4%投与群で約13%低下が確認され、脂 肪蓄積は顕著に抑制される事が確認されました。(飼料の摂取量は、未投与群 に比して4%投与群では摂取量は減少しますが、2%投与群では摂取量も減少 せずに、 体重増加、腹腔内脂肪重量の抑制が確認されています) 脂肪蓄積要 因である中性脂肪(トリグリセリド)値は、血中、肝臓中、共に顕著な低下が確認 され、血中遊離脂肪酸、肝臓中コレステロール値も低下が確認されております。 レプチン(脂肪細胞から分泌され、血中レプチンの低下は摂食量の増加や肥満 を起こす要因になる)の血中レベルは、 緑茶粉末を投与されない群に比し 著し い低下が確認されております。緑茶粉末投与群ではレプチンの低下は確認され たが、摂食量の増加は認められず、 この事から緑茶の接触抑制作用も確認さ れました。 抗肥満作用を有する緑茶成分カテキン、カフェイン、テアニンについての調査で は、緑茶粉末混合飼料で 体重増加・腹腔内脂肪量抑制効果の確認できた2% に相当する各種成分(カテキン0、298%、カフェイン0、054%、テアニン0、0 28%)混合飼料を一定期間投与したところ、体重増加及び脂肪蓄積抑制効果 はカフェイン、 テアニン投与群では確認でき、カテキン投与群では確認されな かった。従い、2%緑茶粉末混合飼料投与による上記効果は、カフェイン、テア ニンが関与しているという研究報告でした。 更に、血中、肝臓中の脂質量の場 合、 カテキン、テアニン投与で血中トリグリセリドや遊離脂肪酸の濃度が対照 群と比して、著しく低下が認められております。 (以下はご参考にご覧下さい; カフェイン投与では血中コレステロール濃度の上 昇傾向の確認、 カテキン・テアニン投与群では 血中コレステロールは低下する 傾向が確認され、 更に、肝臓中のコレステロール値は何れも減少し、トリグリセ リド値はカフェイン投与群で減少し、 カテキン投与群では増加した。 従い、緑茶 投与による血中脂質量の低下は カテキン、 テアニンが関与しているとされます が、 緑茶粉末の投与で認められた結果との一致を得られず、緑茶粉末の抗肥 満作用は、 個々の緑茶成分の作用によるのではなく、 カテキン、カフェイン、テ アニン、その他各種成分の複合的な作用によるものではないかと推論報告され ております。) 緑茶粉末の場合には、カテキンやテアニンのコレステロール値低下作用によりカ フェインのコレステロール値の上昇作用の抑制に繋がり、テアニンはカフェインの 興奮作用を抑制する。 この様にカフェインの興奮作用を 他の緑茶成分が抑制す るので、肥満予防には緑茶粉末の摂取は良いと考えられます。緑茶飲用では抗 肥満作用は確認されませんが、 緑茶を粉末の形態で摂取する事で抗肥満作用 が発揮されます。今後、糖尿病治療の一貫としても、緑茶粉末として食事の際に 摂取する臨床的な研究が発表されてくるものと考えられております。 ウーロン茶の場合、強い抗肥満作用を持つカフェインが有効成分である事は明 らかにされていますが、 カフェインはコレステロール値の上昇作用や興奮作用 などがあり、 カフェイン単独投与による抗肥満作用を期待する事は薦められて いないという一般的な見解が紹介されております。 * テアニンの脳機能改善効果;テアニンは玉露や上級の煎茶に多く含まれてい る為、お茶のうまみ成分と考えられておりますが、 このテアニンにも、有効な生 理機能があると予測されています。 裏づけの為のラットの実験ではテアニン投 与群の場合、新規物体に対しての行動記録から記憶力が優れている事が確認 されました。 (実験のラットではテアニン摂取後、セロトニンやドーパミンの代謝 に影響を及ぼしている事が確認されている。セロトニンやドーパミンは脳機能に おいて重要な役割を果たす物質です。その為、更に記憶・学習に関する実験を 行ったものです。テアニンは脳の神経伝達物質として重要な役割を果たすグル タミン酸と科学構造が類似している。→これによりテアニンには有効な生理作用 があるものと予測された。)脳波でも確認した結果、テアニンを摂取した場合、4 0分以降にα波が顕著に出ている事も確認されております。 人の場合、女性の 生理前にみられる不定愁訴 (月経前症候群)に対しても、 テアニン摂取後の効 果が認められております。 -お茶の肝機能保護作用- マウスによるアルコール代謝実験では、緑茶抽出物(煎茶の熱湯抽出物の凍結 乾燥品)は血漿中のエタノール、アセトアルデヒド濃度が低下し、酢酸濃度、アセ トン濃度の上昇を確認しています。これは緑茶抽出物が無害な酢酸への代謝の 促進を意味します。 カフェイン、カテキンのアルコール代謝実験でも、カフェイン が緑茶抽出物とほぼ同様の効果を示す事も確認しています。 カテキンに付いて は、血漿中の酢酸やアセトン濃度を低下させる効果を確認しています。 やはりラットを用いた動物実験で、アルコール性肝障害(アルコール性脂肪肝) に対する緑茶抽出物(煎茶の熱湯抽出物の凍結乾燥品)の効果の確認が報告 されております。これは肝臓及び血漿中のトリグリセリド濃度の確認によるもの ですが、 緑茶抽出物の量に依存する形で有意に抑制される事が確認されまし た。緑茶抽出物中の何れの成分がそれに寄与するのかを分画して調査した結 果、分画成分中のカテキンを最も多く含むものが、 エタノールによる肝臓トリグ リセリドを抑制した事が確認できました。 血漿トリグリセリドを 強く抑制したもの は、カフェインを多く含む画分であった と報告されました。 これにより、肝臓トリ グリセリドは茶カテキンが上昇を抑制し、 血漿トリグリセリドはカフェインが有効 であるという結果を示しました。 これにより、お茶成分が体内グリセリドを抑制す るという証明になりました。 肝臓トリグリセリドは高トレステロール食、高蔗糖食、高脂肪食、インスタントコー ヒーなどで影響を受けることはラット、ハムスターの食餌成分摂取コントロールで も証明されております。 ラットやハムスターの実験ではこれらの投与された各食 に茶、 茶カテキン、カフェインなどを添加した食餌実験から 肝臓トリグリセリドの 抑制効果が確認されておりますが、 アルコール性脂肪肝の抑制機序は 明らか ではありません。 が、近年、緑茶の脂肪酸の酸化促進による熱産生促進(カフェ インのcAMP濃度の上昇と カテキンの ノルアドレナリン分解抑制の関与)報告も あり、茶カテキンの食餌成分吸収抑制効果は肝臓トリグリセリドの上昇抑制、吸 収抑制に関与している可能性も あるのではないかと推測されております。(お茶 はアルコールによるクッパー細胞の活性化を介した肝障害を効果的に抑制する 可能性があると考えられております) その他にも肝細胞障害抑制効果なども報告されております。 * クッパー細胞;肝臓に常在するマクロファージであるクッパー(Kupffer)細胞の 活性化は、 脂肪肝、アルコール性肝炎、肝繊維化、肝硬変などをもたらす事に 関与していると考えられています。 これは、 慢性的な過度のアルコール摂取に より惹起します。 -お茶の抗アレルギー作用- お茶の抗アレルギー作用は、タンニン類(カテキン類のポリフェノール)が持つ可 能性がある事は 1985年に既に報告されております。 効果の持続性試験でも、 緑茶、ウーロン茶は飲用後30分から1時間で強い効果が現れ、3時間ほど持続 したとあり、 紅茶では1時間から効果が発現し、6時間持続し、 初期アレルギー のみならず、遅延型アレルギーにも抑制効果を示したとあります。ウーロン茶の 抽出物抗アレルギー性試験では、 ウーロン茶茎抽出液は強く抑制したが、ウー ロン茶抽出液は わずかな抑制作用を示すに留まったと 報告されております。( 茎抽出物は優れた抗炎症作用、抗アレルギー作用が見出されてとしております) 緑茶の各種カテキン類(EGCG/エピガロカテキンガレート、EGC/エピガロカテ キン、ECG/エピカテキンガレート、EC/エピカテキン、C/カテキン、GCG/ガロ カテキンガレート)とカフェインの抗アレルギー性はEC、Cを除くカテキン類とカ フェインにヒスタミン遊離抑制効果が認められたとあります。 特に緑茶のカテキ ン類の半分を占めるEGCGはヒスタミン遊離抑制作用に 強く認められた。また、 ラットのリンパ球、 IgE抗体濃度の上昇阻止には、EGCG、EGC、ECGなどの 緑茶カテキンに有効性が認められました。ラット好塩球細胞株からのヒスタミン、 ロイコトレンB4の遊離抑制活性はEGCG>ECG>EGC>C、ECの順であった。 緑茶、ウーロン茶、紅茶抽出物(各茶葉熱水抽出物)による各カテキン経口投与 ・PCA反応抑制効果試験では 各茶葉間で同程度の抑制効果が認められ、カテ キン類投与後の PCA反応による結果は、ECGよりEGCGやEGCの方がやや 高いとしております。(対照薬トラニストに比して、ほぼ同程度の抑制率であった としています) 生体内免疫反応には抗体が関与する液性免疫(T〜V型)と抗体無関与の細 胞性免疫(W型)があります。 食物アレルギーは T型、U型、W型アレルギー の関与が疑われ、花粉アレルギーはT型とされます。 食物アレルギーの場合 には、 経口摂取されたアレルゲン蛋白質は消化管内で分解され、腸管で吸収 される事になります。このアレルゲンが完全分解されればアレルギーは発症し ないとされます。即ち、未分解のアレルゲン物質が腸管から吸収される事で問 題を起こします。 T型アレルギーの発症は、IgE型の抗体が関与します。健常者の場合には、Ig Eの産生は微量ですが、 アレルギー患者の場合には過剰に産生され、花粉症 やアトピーなどの問題を引き起こします。IgE産生に必須であるIL−4誘導性ε GT発現を阻害する茶葉の研究報告があります。それによりますと、カテキン画 分には εGT発現抑制活性のある事が確認されております(カテキン画分中の 成分ストリクチニンが強い抑制活性を示した)。更に、アトピー患者で外部からI L−4を与えない環境下にコントロールした場合にも、εGT発現していたものが、 εGT発現を 顕著に抑制したと 報告されております。(in vitro)ストリクチニンは マウスにおける実験でも、IgEの産生が 特異的に抑制されている事が、 確認さ れました。(ストリクチニンを飲ませたマウスのIgE量に比し、 飲ませなかったマ ウスの場合のIgE量は顕著に多い事が確認された) その他、緑茶の自己免疫病発症抑制作用に関する研究報告などもあります。自 己免疫疾患で良く知られておりますのが、 膠原病やリウマチです。 自己免疫疾 患の治療薬は副作用が強く、より良いものが切望されてきました。緑茶には強い 抗酸化作用や脂肪蓄積抑制作用がある事が分かっております。コラーゲン誘発 性関節炎では、緑茶成分による効果がマウスで報告されております。 そこで、ある研究者は緑茶投与による自己免疫疾患の発症抑制効果の確認の ため、SLE(全身性エリテマトーデス)のマウスに付いての研究報告をしていま す。 それによりますと、 緑茶粉末投与群では、各臓器の重量増加抑制効果が 認められました。 (病気の進行により異常な 免疫細胞が集積して生じるリンパ 節・脾臓の腫脹、腎炎の発症で肥大する腎臓の腫脹の抑制効果を認めました。 )また、それに伴ない、腹腔内脂肪重量も抑制されている事も確認されました。 * PCA反応;passice cutaneous anaphylaxis test/受身皮膚アナフィラキシーテ ストは好アレルギー試験の1つ。 実験動物の背中に予め微量のアレルゲンに特 異的な反応をするIgE抗体を皮内注射し、3〜5時間後に、アレルゲンをエバンス ブルー溶液(青色色素溶液) と共に静脈注射する。 その部位に発現する青い斑 点で反応を識別できる。青斑が少ないほど抗アレルギー性は高い。 -お茶の放射線防護効果- マウス実験で、緑茶・プーアール茶・ルイボス茶をマウスに投与した後、γ線を照 射した結果、 「γ線照射により誘導される染色体異常に対して、 強い抑制効果を 示す」事が確認されました。 その有効成分はカテキン類をはじめとするポリフェノ ール類である事も確認されました。 その他のポリフェノール類でも 同様の強い抑 制効果が確認されており、 その強さは抗酸化作用に相関している事も確認されて います。「これらのお茶の中に含まれるポリフェノール類は放射線の照射によって、 体内で生成される活性酸素を消去する事から、 放射線に対する防護作用が期待 できる」と報告しています。 -お茶のその他の効用- 血糖値を下げる為の緑茶の飲み方は、水出し番茶が良いと紹介されております。 秋冬番茶(4番茶)に最も多く含まれるポリサッカライドは高温抽出では効果が無 くなる為、水出しが良く、 3番茶や煎茶でもある程度の効果が得られるとしていま す。水出しは冷蔵庫で一晩浸出させて茶漉しで濾し、 その日に飲み切る事が薦 められております。 3種類のサッカライドが重合したもので 血液中の糖を処理し ます。 緑茶に含まれるアミノ酸の中で、最も量の多いテアニンは、脳の神経伝達物質ド ーパミンを増やし、神経をリラックスさせる効果があります。 特に玉露に多く含ま れ、低温で浸出時間を長めにする事で、上手に抽出できます。 番茶にはカテキンや カフェインが多く含まれており、 カフェインは中枢神経を刺 激して、眠気や疲労感を除いたり、血管拡張作用・利尿効果もあります。 クロロフィルは抗酸化作用などにより 癌の発生を予防する、いわゆる葉緑素で、 コレステロール低下、貧血予防、解毒、整腸作用もあります。 * ストリクチニンの抗ウィルス作用;ストリクチニンは乾燥茶葉に0、5%程度含有 されているポリフェノールの一種です。これがインフルエンザウィルスの感染を強 力に阻害する事が報告されております。ストリクチニンの抗ウィルス作用はEGC gなどのカテキン類とは異なるもので、ウィルスが細胞内に侵入する際のウィルス 膜と細胞膜の融合を抑制する事で感染を阻害するもの と説明されています。(E GCgはウィルスの吸着とウィルスが細胞から遊離する過程を阻害する) * 緑茶うがい;緑茶うがいによる風邪予防効果を証明する 研究報告は殆どあり ません。このたび、2〜6歳児の約2万人の大規模疫学調査の結果が報告され ております。 それによりますと、1回/日以上うがいをする子としない子に分別し、 20日間で37、5度以上の発熱が何回あったのか の調査が実施されました。そ の結果、「緑茶うがいをする子は、しない子に比し風邪をひく割合は68%も少な かった」とし、 その他にも「水道水(30%)、食塩水(50%低い)」という結果も得 られました。 お茶によるうがいの効果が最も高く、それはお茶に含まれるカテキ ン成分の殺菌作用がその効果を高めているのではないかと考えています。これ まで、子供に対するうがいの効果を証明する研究成果が無く、 懐疑的な見方も ありましたが、今後、緑茶うがいを「安全で簡単にできる風邪予防法」として普及 させても良いのではないかと述べています。 |
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